ぺんぎんの介護教室(介護保険法編)

「核家族なくして各家庭で面倒を見るのが最良」
「それができなくなってしまったのが、今の世の中なんですよね」
「2000年ごろに介護保険法というのが制定されまして。これによって、要介護度制度っていうのができたんですよ」
「これは何かといいますと、どれだけ介護が必要か?ってのの指針となるものでして、要支援1・2、要介護1?5の合計7段階まであります」
「介護度5が一番重い」
「で、ですね。介護度がつくと国からその分いろいろお金がもらえたり支援してもらえたりするようになったんですね」
「良く考えればわかるんですが高福祉を維持すると、とってもお金がかかるのです。人を一人生かしておくのってすごくお金がかかるんですよ」
「ところが国は、この介護保険法の制定についで、日本中のいたるところに老人ホームやら介護つき老人ホームやらグループホームやらを立てまくりました。ええ、それはもうボコボコと」
「これだけ施設を建てられると、当然そうした施設には補助をしなければならないわけで。瞬く間に国のお金を吸い取っていきました」
「そうして2006年ごろ。うお、これはヤバイってことで、大幅な政策の転換を余儀なくされることになったんですが。それが現在まで続いている”地域福祉への移行”ですね」
「要するにどういうことかと言うと、”国はもうお金ないし見れないから、あんたたち家に帰ってよ”というか家で死んでくださいできるなら的なことなんですが」
「これによって今何がおこっているかというとですね、さっき僕が言いました要介護度の引き下げが起こっているんですよ」
「たとえば介護度3の人が、ある老人ホームにいたとします。突然市の役人さんがやってきて介護度審査やり直すんですよ。そうすると……」
「役人『あんた今まで介護度3だったけど、やっぱり1ってことにしておくから。だからもう老人ホーム使えないから家に帰ってくださいね』って具合に病院や施設から、利用者の追い出しが始まっているのです」
「当然、面倒を見れないから預けた家族は困ります。なので、家族に暴行されて死亡する事件も最近増えてますね」
「逆に、多額のお金を出して入所する、俗に有料老人ホームと呼ばれている場所の人たちは、なんの問題もないのでホクホクしていますが。まぁ、地獄のさたもなんとやらです」
「ちなみに、有料老人ホームでもお金がなくなると、ほっぽり出されますよ」
「蓄えの切れ目が・・・」
「人生の切れ目の前に来ないことを祈るしかないな」
「老後のために株で一儲け・・・・」
「死亡フラグすぎるΣ( ̄口 ̄」

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このブログ記事について

このページは、artyが2009年1月30日 16:58に書いたブログ記事です。

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