階下の人々4:ガードナー(庭師)
ヴィクトリア朝の田舎の屋敷(カントリーハウス)には、庭園が付きものです。現代に残されたカントリーハウスにも素晴らしい庭園は残っていて、観光客の目を楽しませてくれるそうです。ああーーーーっ、ボクも行ってみてぇええええええ!!
そんな庭園を手入れするのがガードナー(Gardener)です。日本語では庭師とか園丁と訳されるようです。もちろん見た目で楽しませるだけがガードナーの仕事ではありませんでした。菜園や温室で農作物を育てるのも、ガードナーの役割でした。コックから注文された野菜やフルーツを揃えたり、逆に食べ頃の野菜を助言したりしていました。
「メイドくん」の作中でもガードナーは存在しています。でも、アウトドアスタッフ達は、本邸とは別の離れに住んでいるという設定なので出番ありません。
同じく「メイドくん」には出てきませんが、ついでなので他のアウトドアスタッフも紹介しておきたいと思います。まず、当時の上流階級の嗜みとして、ガーデニングに並ぶ高尚な趣味として認められていたのがハンティングです。大きな屋敷であれば、狩場を備えていました。
そこで狩りの進行を助けたり、日頃から狩場や道具の手入れをしていたのがゲームキーパー(狩場管理人、または狩猟番人など)です。野菜だけではなく、お肉もゲットです。嘘です。狩りはあくまでスポーツでした。もちろん趣味としての釣りと一緒で、狩った獲物はおいしくいただいていたようです。
野菜、お肉と来たら、次は牛乳です。敷地内で牛を飼っている自給自足主義的なお屋敷の場合にだけ存在したのが、デイリーメイドやミルクメイド(酪農女中)です。インドアスタッフなのかアウトドアスタッフなのか微妙なところですが、乳搾りや、クリームやバター、チーズといった乳製品作りを担当していました。
ちなみに「メイドくん」の作中では、乳製品は敷地内生産ではなく外注という設定です。そのためデイリーメイドの役割は、キッチンメイド(台所女中)が兼務しています。
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